湊かなえさん著「母性」の実写映画。
何かの映画を見に行ったときの予告で流れていて気になっていましたが、
結局見逃して今回Netflixで視聴しました。
あらすじ
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。Amazon「母性」商品ページより
感想
はじめに
もし興味がある方は先に原作から読んだ方が良いかもしれません。
映像がある分わかりやすくなっていますが、人物がはっきり見えすぎていて
面白さが減ってしまっている印象でした。
私ももう少し記憶が薄れた頃に読んでみようと思います。
※以降の感想はネタバレを含みます。
ミステリーかと思いきや
親子で証言が食い違う、ミステリー的なものだと想像して見始めましたが、
ちょっとイメージとは違っていました。
もっと謎のまま終わって考察が捗るような作品だと思っていたので
ラストは少し拍子抜けしたところはありましたが、全体的には楽しめました。
文章の方が楽しめたかも
これの作品は原作の方が楽しめたかもしれませんね。
特に、抱きしめた、のところは文章で読んでいた方がインパクトがありそうですね。
あと、ネットで原作の感想を見ていたら、教師=娘ということも
途中で気がつくみたいで、そのあたりも映像だともったいなかったかも。
タイトルの意味
タイトルの意味としてはおばあちゃんが娘と孫を助けるために自ら命を絶ったところとかが
タイトル回収になるんでしょうか。
あとは、結局母親はおばあちゃんが大切にしていたものを愛せるように努力していただけで、
そこに自分の娘に対する母性は無かった、という感じ?
原作ではもっとわかりやすいタイトル回収があるんでしょうか。
誰が悪いかと言えば
お義母さんは高齢だし、娘に家出されているから仕方がないとして、父親と不倫相手は間違いなく悪い。
特に不倫相手とか人から借りた家で何をやってるんだと。
一言で友人に勧めるなら
先に原作読んだ方が良いと思う。
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湊かなえさんの作品では、個人的には豆の上で眠るが好きです。
興味がある方はぜひ読んでみてください。