きっかけ
なんとなく書店で森博嗣の棚を見ていたら、
帯の言葉が目に入ってきて、その場でkindle版を購入しました。
帯には、心が疲れているときに心を整えてくれる本、みたいなことが
書いてあったと思います。
あらすじ
文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のとき卒論のために
引用:Amazon.co.jp: 喜嶋先生の静かな世界
配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。
寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋、珠玉の喜嶋語録の数々。
学問の深遠さと研究の純粋さを描いて、読む者に深く静かな感動を呼ぶ自伝的小説。
自伝的小説?
あらすじで自伝的小説と書かれていても始めは意味がわかりませんでしたが、
読み進むにつれて意味が分かりました。
おそらく森先生の実体験がちりばめられているであろう大学の描写や、
研究者の解釈が自伝的と言われる理由なんじゃないでしょうか。
心を整えてくれる本?
確かに自分が楽しいと思えることを突き詰めている喜嶋先生の姿に、
心が疲れる原因は自分の中にあると再確認させられました。
自分が心からやりたいと思うこと以外のムダな行為をそぎ落とすことが
心を整えることにつながるのではないでしょうか。
ただ、最後のページの文章を読んだときは、整っていた心がざわつきましたが。
幼さを感じる気持も
正直、立場が変われば仕事も変わって、自分が本来やりたかったことが
できなくなってしまうことは仕方がないと考えてしまう自分もいます。
自分に素直に生きている喜嶋先生が羨ましくて、そう感じてしまうのかもしれませんが。
作中でも生活が変わっていく主人公と喜嶋先生の対比が書かれていますが、
喜嶋先生ならきっと…と思わせてくれるところが良いですね。
奥さんの素晴らしさ
主人公の奥さんの振る舞いが素晴らしくて、本を読んでいて泣きそうになりました。
以前から森先生がエッセイで書いている「奥様(あえて敬称)には多大な迷惑や苦労をかけた」の理由に
何か近いものがあるんじゃないかと勝手に考えています。
もし他の著書で理由がハッキリと書かれていたら恥ずかしいですが。
感情に振り回されてはいけない
喜嶋先生の言葉です。
そのとおりだと思いますが、なかなか実践するのは難しいですね。
私の場合、どうしても嫌いな相手の意見を素直に受け止めることができず、
逆に私を嫌っている人に対して意見を通すのも苦労しているので、
トータルでかなりのエネルギーを無駄にしている気がします。
静かな世界とは
タイトルにもある静かな世界については、
何かに没頭している人は他のことに時間を使わない分静かに見える、
という解釈で良いのかな。
以前、仕事の中にやりがいを見出すわけではなくて、
仕事以外に没頭できるものを見つけることが仕事を長続きさせるコツ、
的な言葉を目にしましたが、すっかり忘れてしまっていました。
最近は記事にも書いていますが、家ではただ寝るだけの生活を続けていて、
何も没頭できるものがなかった気がします。
まとめ
自分が学生の頃に読みたかった本だし、もし大学入学を控えた知り合いがいたら
ぜひおすすめしたい本です。
もちろん学生じゃなくても得られるものがあるし、これからの人生で
何度も読み返す本になりそうです。


